ベヨネッタ

すべてのシーンがクライマックス! とパッケージに書かれているだけあって、オープニングのあと初めて自由に操作した瞬間にカタルシスを得た。曲に合わせて踊るように手と足と銃を振り回すベヨネッタ超かっこいい! と。
ひととおり遊んだ今の感想としては、その最初の瞬間が一番楽しかったなーということになるんだけど、実績システムによってゲームは自分が思っていたよりもクリアされない(長く遊ばれない)ものだということが明らかになっているので、ベヨネッタは多くの人が「楽しいゲームだ」という感想のみを抱き得るゲームだとも思う。
最初が一番楽しかったということはつまり、クリアする快感、自分のスキルを向上させて難関を乗り越える達成感が乏しかったということだ。回復アイテムや無敵アイテムが大量に手に入るし、難度をあげても全然難しくならない(主観)ので、アクションゲームに対して想像するアーケードライクなトライアンドエラーが最後までほぼないまま、最高難度をクリアして、実績もコンプリートした。
簡単だった、ということになる。それは悪いことではないし、マスに向けて意図的にそう作ってあるのでもあろうから、おれにできるのはうんうんと寂しげに頷いてパッケージにディスクをしまうことのみなんだ。楽しいゲームであって、あるがままに楽しく感じられたのに、最後に寂しくなってしまった。オー、ホルドンミー。結婚したい、誰かと。
あと関係ないけど、カットシーンで3Dモデルを止めてネガみたいな枠にはめて喋らせる演出には、「限られた予算でできる限りリッチに見せる演出だね!」と思ってしまって、単なるプレイヤーでしかない視点を失わされてしまうので、棒立ちでダイアローグとかのほうが個人的にはよかった。

BAYONETTA (ベヨネッタ) (特典無し) - Xbox360

BAYONETTA (ベヨネッタ) (特典無し) - Xbox360