シュタインズ・ゲート

おもしろかった。埋もれるのがもったいなかったので、5pbはPC版を出せ! not5pbは買え! というメッセージ性にあふれた感想文を書きたいなあと思って、クリアした日(10月21日)から毎日欠かさず、明日感想を書こう、と決意していた。
おもしろいけど埋もれそうだ、と感じた人はことのほか多いらしくて、私が毎日のお祈りを繰り返して感想を書く日をインクリメントしている間にそこかしこで絶賛の嵐となり、気づけば楽しいノベルゲー遊び隊のひとびとには存在は知れわたるようになっていたよ……。
なのでメッセージの重要性は小さくなったものの、5pbはPC版を出せばいいのに……not5pbは買えばいいのに……という思いは変わらない。
以下感想。
世界を空間に、未来が収束しようとする力を重力にたとえると、宇宙を漂っているとヤバイ星の重力圏に入ってしまったので必死に抜け出したら第二第三のヤバイ星の存在が明らかになったのでもう重力平衡の点へと向かうしかないというような話です。重力平衡の点の場合、到達したところで不安定極まりないので、ちょっとでも位置がずれるとまたヤバイ星のどれかに引っ張られてしまうのですが、シュタインズ・ゲートにおける未来が収束しようとする力場は、平衡点に入ると瞬時に均一になるのがおもしろいです。その瞬間的に世界のありようが変わる点は、扉にたとえられてシュタインズ・ゲート運命石の扉)と呼ばれており、このゲームのタイトルにもなっています。世界が変わる瞬間というイメージは爆発的でとても綺麗です。
そもそも未来の収束という意味が良くわかりませんが、おそらく未来に提唱されるエントロピーとは無関係な世界定数とでもいうような値があり、それは無限の時間を経た後の世界の状態を表し、通常は世界のパラメータによって有限個の値のどれかに収束するのですが、あるただひと通りの世界条件下でのみ発散するのだと思います。そして世界の運行は世界定数によって記述されるために、シュタインズ・ゲート到達後の世界は至るところ微分不可能世界となる(エピローグを見ている限り不連続ではない)。といったような意味合いであり、直感的な何かではないと思います。表には顕れないし、生活レベルではおおむね決定論にしたがっているように世界は進みますが、ただ時間が跳躍できない。おそらく、世界定数からの相対距離で時間跳躍先の座標を決めているのでしょうが、世界定数が発散しているので座標系が取れないのだと思います。
以下、twitter に投稿した分から箇条書き。

  • 複数の解釈ができるのでそれほどネタバレではないと信じて シュタインズゲートドラえもんの最終回みたいになってきたー
  • あとソビエトロシアでもないのに世界の重ね合わせがエロゲーにたとえられていた
  • シュタインズゲートは 鈴羽が右腕のつかれそうな立ち絵なので 遊んでいる最中ずっと (このひとの右腕は大丈夫だろうか……) と心配だった http://bit.ly/f8nnj
  • ルカ子は「ボクのこと、覚えていてください……!」みたいなことを言っていたので 泣きながら ですよねーと思ったよ あゆさんからの記憶バトンタッチ(ポケモン用語)
  • ルカ子は師匠に命じられた妖刀五月雨の素振りを全然しないのがいい 内に秘めた怠惰と他人一般への無関心を感じられる
  • シュタインズゲートの主題歌はいとうかなこ5pb 社長 じゃなくて angela がぴったりかなーと思う
  • まゆしぃ(CV:花澤香菜)のしゃべり方がリコーダーみたいだ
  • あとシュタインズゲートはオープニングで宇宙から見た地球をバックにして白抜きで主要スタッフ名を表示するという 10 億円かけないと踏み出せないように思える行為に踏み出しているのもおもしろいです そういうレベルでおもしろくてかつ普通に(NG副詞だけどtwitterなので!)おもしろい
  • ルカ子かわいー

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (数量限定版) - Xbox360

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (数量限定版) - Xbox360