鈴木あみ、鈴木亜美ではなく

おれは、高校一年のころ、鈴木あみがそれはもう何よりも大好きだった。RUN! RUN! あみ〜ゴ!! というラジオを、いわゆる雑音リスナー状態で聴いていたり、世界に本当に必要なものは、あのぐちゃぐちゃした笑顔だけだと思っていたり(ちょっと誇張)、パワプロで、「す」「ず」「き」「あ」「み」「だ」「い」「す」「き」という九選手を作り、オーダーを一番から九番まで順に読むと『鈴木あみ大好き』になるようにしたくらい好きだった。自分のことながら、若さが悪い形で発現しているとは思うけどね。
最近、鈴木亜美avex 入りしたことで久しぶりにテレビに出ているのを見て、そのことを思い出した。そこで、思い立ったが吉日という言葉のままに、SAをおよそ五年ぶりに聴いた。SAというのは、鈴木あみの、ファーストにして最高のアルバムで、おれが当時百回は軽く聴いたであろうものだ。
懐かしさもあってか、全体的にとても気持ちよく聴けた。nothing without you や Silent Stream などの、当時特に大好きだった曲では、思いっきり涙ぐんでしまった。いや、ちょっとこぼれた。歌詞もほとんど覚えていて、ちょっと自分に驚いたくらいだ。脳の奥深くの海馬のさらに奥深くで、五年もの間よく持ちこたえていてくれたもんだよ。あと、モンスターファーム2をちょっとやりたくなった。ミーア!
けど、けどね。love the island小室哲哉のコーラスが、やっぱり許せないくらいにウザいんだよ。五年前のおれに共感。おれもそう思うよ、おれ。アイドルの曲で、なんでTK唄ってるんだよ、おまえは歌下手なんだから唄うなよ、という感じだ。
それでは、アディオスあみーゴ! またいつか聴く日まで。