タクティクスオウガ

選択肢によってみっつのルートに分かれるらしく、おれはそのうちのカオスルートに進んだ。『思い通りにいかないのが世の中なんて割り切りたくないから』と『駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚』というチャプタータイトルが良い。もちろんそれに至るシナリオ運びがあってこそだけど。特に、前者のようなピュアでお茶目な寂しがり屋フレーズの場合はね。まあともかく、ふとした拍子に思わず口から出そうなフレーズだ。おれったらガンダムをあまり見ていないので、名セリフのストックが足りないのだよ。
システム! 個体差が出にくい成長システムと狭いマップに十ユニットまで参加可能な戦闘システムとによって、シミュレーションアールピージーでありながら、個人ではなくて部隊で戦っている感覚がある。というか、敵味方に能力差がなくてユニットの数も多いから、部隊で連携して戦う必要があるんだよな。感覚どころではない。実際に部隊で戦っている。あと、スーパーユニットに頼れないということで、遠距離攻撃ユニットや補助魔法ユニットといった、得てして地味になりがちなユニットがとても重要なのも、十年前のゲームだけど新鮮。個体差が出にくいことには、SRPGでありながら終盤でも難度が適切に保たれたままでプレイできるという利点もあるよ。
なんか個体差がないのが素晴らしいことみたいだけど、個体差があるものにはあるものなりのおもしろさがあるし、個体差がなくておもしろくもないものもある。タクティクスオウガがおもしろかったので、その褒めどころとして、個体差のなさに目を付けただけであって、結局これに限らずすべてのことについて、おもしろいものがなんでおもしろいかはサッパリわからない。なんかこの段落の蛇足っぽさがすごいので、書かず(ゆみ)に済ませばよさそうなものだが、それは逆であって、どうでもいいことを書かず(ゆみ)にはてなダイアリーなんかやるかバカヤロウという話だ。おまえの、役にたつことなんて、ひとつも、書かず(ゆみ)!

タクティクス オウガ

タクティクス オウガ