有志によるグレッグ・イーガン作品の訳

イーガンスレ(http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1065677502/)の808氏が、イーガンの短編『Closer』の訳↓を貼っていたので読んだ。

面白かったー(万物理論が個人的に肩透かしだったので、なおさらそう感じたのかも)。なんか、イーガンらしいアイデンティティネタをストレートに突き詰めている感じだった。やっぱりイーガンは短編が合うね。
ちなみに、万物理論に肩透かしを喰らった理由だが、おれは万物理論にはイーガンによる多少トンデモ臭の漂うようなTOEの理論的な説明を期待していた。だが、読んでみると、本のなかではそういう部分は全然語られることはなく、実際に語られ、議論されるのは、TOEの発現によって宇宙がどういう振る舞いを見せるのか、といった内容だった。
そこで、訳者の山岸真氏に物申す!
原題の『Distress』を『万物理論』と訳すなどという、勘違いを招くことやめていただきたかった。素直に『遭難』でよかったよ。