音楽

今度は CDTV の話でね、過去のランキングを振り返るというコーナーで林原めぐみさんの曲が9位くらいにランクインしていて、それを見た瞬間、言葉を選ばずに端的に言うと笑ってしまった。それは過去の曲だから古くさくて笑ったということではなくて、9位とは思えない素人ソングじゃないか! という感覚に起因するものだ。
声優のなかで林原めぐみさんはうまい方であり、おれの百倍は余裕でうまいんだけど、それでもプロの歌手との間には越えられない壁を感じる歌唱力なので、一度プロの歌唱力を知ってしまったら声優の曲のほとんどは聴けたものではない。
それでも好きな声優の曲だとか好きなキャラクターの曲だとかいうフィルターを通して補正を加えれば、どんな下手声優ソングでも一曲リピートで一日ぢゅう嬉々として聴き続けられるくらいに愛せる力を持ってる人間はすばらしい生き物なんだけど、そういった固定のキャラクターへの愛情は、年を取るごとに性欲や精力の減退とともに薄れていって、それにつれて好意フィルターも薄くなる。
で、フィルターなしじゃ聴けない声優ソングを死ぬまで聴き続けたいアニソンガーのひとは、下手じゃない歌を生活から全カットして、下手な曲に耳を慣れさせなきゃいけないから大変だと思う。本当にごくろうさま。
こんな話をしてたら、ちょっと話は変わるけど『居酒屋対談 時間のムダ 第10回:『主題歌・サントラってどうよ?』』(http://www.game-style.jp/muda/200509/30/01izt_ml.php)を思い出した。これはエロゲの人の対談だけど、主題歌・サントラはコンシューマにもあるものなので NO エロゲの人でも読める。まあ、分量が多いから読むのが面倒くさいけど。
で、これは、ノベルゲーの音楽を聴くタイミングなんて、ユーザーのテキストを読むスピードに左右されるので、テキストと音楽を同期なんてほとんどできない。できるのは場面ごとに音楽が鳴り始める最初の一瞬だけ。だからノベルゲーの音楽は、起承転結でいうと起が最重要。起しか重要じゃないんなら全部 SE にして、クリックごとに合ってる SE を鳴らすほうがいいじゃん。みたいな話だった。あ、SEっつってもチャラーンってのだけじゃなくて30秒くらいのちょっとした曲も含まれてる。
でもそこまで場面ごとにシナリオに的確な SE を作ってもらうなんて意思疎通が大変そうだから、理想的には、シナリオと音楽を同じひとがやってほしいってことだよなっていうかそんなもん昔っから理想だ。
うぐぅ