ワンダと巨像 に

ワンダと巨像

ワンダと巨像

タイガーウッズには WONDA、東幹久にはワンダフルがあるのに、田尻智にはワンダ関連のものがなにもないので、ワンダと巨像ゲームフリーク開発だったらおもしろいのになあと思う。顔とワンダというふたつの共通点を持つ三人となると、なにか作為的なものを感じるので、それはきっと神の存在の証明となったのにね。今のままでは、神がいないか、神が尻尾をつかませないか、神はいるものの尻尾がないかのどれかだとしか言えない。
本題にフィットインする。フィールドはなくてもよかった。オープニングとエンディング以外にはストーリーを語るイベントシーンがなく、ザコキャラも皆無で、アイテムも成長要素もほぼない。そんな巨像戦がすべてのゲームなのに、やたらにでかいフィールドを探索して巨像を見つけ出す過程は邪魔に感じた。でかいのに誰もいない寂しいフィールドからプレイヤーにストーリーを感じさせようという意図があったんだと思うけど、ストーリーよりも巨像戦がとにかく滅茶苦茶おもしろいので、単純な全16ステージの巨像戦だけのゲームにしてくれた方が気概に富んでいてかっこいいと思う。
ワンダと巨象というと、ワンダ君が世界を支える象をぶっ殺して世界をドンガラガッシャアンと崩壊させるゲームっぽくて、それはそれでおもしろそうだと思う。世界が崩壊した空虚な空間で、世界を支える象を支える亀が、支えるべき相手を失って落ち込むはずなので、罪悪感にさいなまれたワンダ君が亀を慰める。世界を支える象を支える亀の心を支えるワンダ。彼らは末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
それにしてもおもしろいゲームだ。