だらだら

くるぶしの下までしかない短い靴下、長い靴下がハイソックスであることを考えればロウソックスとでも言えばいいのだろうかというような短い靴下を履いて、裾が短めのジーパンでも履いていると、くるぶしのあたりに数センチ、男の絶対領域ができる。味気なく言えば、くるぶしが見えているだけ。これは流行らない。くるぶしでは性器からの距離がありすぎて、ふともものようにチラリズムによるエロさがまったく感じられない。エヌジーである。
そして靴下と言えば、クリスマスだ。靴下の中にプレゼントというクリスマスの風習を踏襲して、おれ自身が/わたし自身がプレゼントだヨッ! というセリフを言う準備は常に誰もが整っている。クリスマスという冬の日に裸足ってことはないだろうから。いや、クリスマスのプレゼントはわたしだヨッ! とかそんな 20 世紀センテンスはどうでもいいんだよ。そんなことは。もう 2006 年がまぢかだというのに。2005 年も終わるというのに。何を言ってるんだまったく。
今年は、オタ前年比で言えば、ゲーム減、マンガ減、小説増、という一年だった。とはいえ、あと八日で鬼のようにゲームをやって猿のようにマンガを読んでヴィクトリア・ベッカムのように小説を読まなかったらそんなものは逆転するので、まだはっきりとは言い切れない。まだ総括するのは早い。
総括するのは早いってことしか最近書いてない気がするので、どんだけ書くことないのにとりあえず書いてるんだよと思わずにはいられない。でも、ないものはないんだよ。書くためになにかをイベントを起こすなんてことも考えられるはずもない。メディアじゃないんだ。日記なんだ。伝えたい事なんて何もないぜ。書きたい事なんて何もないぜ。書きたい事なんてなにもないのに続く不思議。書くのが好きなんかね、おれは。この、無題.txt に文字をぶち込みまくるのが好きなのかね。
「い、いや、挿入モードはだめえええええ」
「ぐへへうひひ」
「止まらないのおおすごい勢いなのおおお。たまには改行してええ」
「ぐへへうひひ」
みたいなもん。ぐへうひ言ってても変態なのでもうちょっとなんか書くけど、改行問題っていうのがある、おれの中で。こうやってローカルで書いている段階では一切改行をしていないんだけど、投稿するに際してさすがにこれでは読みにくいかと思っていくつか改行を入れる。この改行という隙間から、なにかが失われているのではないか問題がある、おれの中で。
あと、おれ問題もある。おれを文中に多く入れることによって自分語りらしくなるはずで、日記を自称したいおれとしてはそれは望むところなんだけど、自分語りは嫌われるというまことしやかに囁かれる噂が頭をよぎる。でも結局は何を書いたっておもしろければいいのだよという結論が導き出される。導いてるというか向こうから勝手にやってきてはいないかというくらい簡単に思い浮かぶ結論。おもしろいのはいいけど、ネタ至上主義まで行くと嫌だ。おもしろいのがいい、と、ネタ至上主義とで何が違うのかがはっきりしないので、バランス感覚の乏しいおれは非常にネタ寄りになっている気がする。よくわからない。アイワンダー。ワンダー。そう、日記を書くというのは実にワンダーなプロジェクトなのだ。
ともかくギブロよ、コルロの森で安らかに眠りたまえ。