肩コリン星の店主について

いいとも増刊号の未放送シーンで小倉優子がダイエットについて朗らかに語っていたので、まあアイドルらしいかわいいお喋りだわと思って見ていたら、隣りに突っ立っていたアホ面の品川が「コリン星でもそういうことあるんだー」と発言した。そこまでなら良く見るバラエティー番組のひとコマなのだが、そこで小倉優子は驚くべき事に「今はダイエットについて話してるんですよう。そういうのはいいんですう」と言い返した。コリン星をあっさり否定した。
これには、そんな馬鹿な、か、かわいいじゃないか、と、コラプシウムやフェアリイ・ランドの表紙以上のかわいさと覚えた。さすがにプロフィール画像にするほどではないですが。
コリン星のりんごももか姫という明らかなフィクション設定があるから、それを軽く否定するだけで、簡単に視聴者に素の小倉優子を錯覚させられる。視聴者に素を見た気にさせるのは、アイドルの仕事のひとつだし。
というような部分もあるかもしれないけど、逆に、コリン星のりんごももか姫ではない小倉優子の存在によって、コリン星のりんごももか姫という設定の虚構性が際立ってるのが、かわいいのかもしれない。かたくなでないところが。自覚のある不思議ちゃんとでも言えばいいのか。演じてるんじゃなくて、元来不思議ちゃんで、そしてそれを自覚しているという、この辺の絶妙なバランス。
そういえば、「コリン星は港区です」という発言も過去にあったようだし、コリン星出身という設定を自分で気に入って使いつつ、それが出鱈目というかシュールなギャグだという自覚も持っているのかもしれないなあ。むしろ意図的に使っているのかもしれない。そういう感じ。会社の意向とかではなくて、好きで不思議ちゃんをやっているだけという。会社の意向だけで不思議ちゃんというキャラクターを売り出しているんなら、ノブナガみたいなエロトーク番組にでるわけがない。たまたまコリン星のりんごももか姫ですと自己紹介するような性格の女の子だというだけで、普通にバラエティーアイドルとして扱われている。
だから、いいともでの小倉優子の発言は、コリン星のりんごももか姫というアイドルと対立する素の小倉優子を見せているのではなくて、コリン星のりんごももか姫というアイドルが素の小倉優子に内包されているという事実を示してるんだ。
そしてそんな、不思議アイドル的な性格を素で持ち続ける小倉優子の開けっぴろげなかわいさに、今日もまた、誰かが魅せられている。