額に書くべき文字は『額』

おれのアストラル体のび太尿道に入っていた頃に、テレビの向こう側でハルヒがはつらつと唄っていて大変盛り上がったらしいので、さっきユーチューブで見た。
ハルヒの顔がおもしれえなあ。片や号泣、片や熱唱という違いはあるけど、いきなり号泣して視聴者をぎょっとさせた観鈴ちんのような、頬の筋肉の存在を感じさせる鬼気迫る表情だ。かわいい二次元アニメ人が筋肉を感じさせんのは可笑しいというのは古くから知られているので、ペラッペラの二次元キャラを次の瞬間いきなりリアルな絵にするというのはギャグとしてならたびたび見かけるけど、AIRハルヒも別にギャグじゃないんだよな。観鈴ちんハルヒの普段の表情から著しくずれてるんだから、視聴者たるおれはぬふぬふと笑う以外の反応なんてできないだろうと思えるところだけど、別にギャグじゃないんだよな(いやまあ笑うのはおれの自由なんだけど、笑うべき描写じゃないとおれが感じるのもまたおれの自由)。文脈や信頼などがそれがギャグではないということ裏付けているから、大笑いしてしまうような絶妙な描写なのに笑うという反応が禁止されてしまい、結果、おもしれーとかすげーとか言って絶賛するしかなくなったシーン、という感じかなあ。おもしれー、すげー。
とは言うものの、観鈴ちんがいきなり号泣した時は笑ったんだよな。観鈴ちんを聖母として信仰し奉っているために、可笑しくなんかない可笑しくなんかない可笑しくなんかないと必死でこらえたがそれもむなしくおれの頬は確実に緩んでいた。ぷる、ぷる、としていた。より正確に言うなら、ぎょっとして、数秒後に笑いがこみ上げ、ぷるぷるした。ちなみに最終話のミュージカルっぽいやつもぷるるるるーとした。
一方のハルヒの表情は可笑しくないどころかかっこよかったくらいなので、AIRから一年、二次元女の顔と筋肉をうまい按配で折衷させる技術というものがこの世に現れたのだなあと思い、いたく感動した。
あと、このエピソードを見ていると、時期が時期ならハルヒの声は林原めぐみだっただろうという話がさらに説得力を増すなあ。