ランアンドランアンドランアンドラン

「──を見てコヨーテ思ってます」 おおっと、ワイリー・コヨーテが何かを見てこようと思ってるぞー! なんだなんだー!? 「だってね、聞いたんすよ、ロードをランするキャラが銀幕にいるってね」 時をかける少女だー! ロードランナーかー! っていう冷静になったら終わりな書き出しで、時をかける少女の感想を書こうと思ってたんですけど、まったくもって見ちゃいないので、忘れないうちに書き出しだけでも書き出しておこうかなんてね。DVD化までまだ日もあるので、せっかくなのででっちあげ感想も。
見ました時かけ。タイトルから想像つく範囲でネタバレすると、主人公の女の子がタイムリープのときに走るんですよ。というか、走ることによって時をかける。空間のように触れられるものとして時間が扱われている。だからそこにはタイムリープの不可思議さとかはなくて、ただがむしゃらに地を蹴る少女がいるのみ。となれば、駆ける場所が時間であることは大した問題ではなく、たとえば普通に陸上をやっていても、こういう風に走る少女がいればおれはそれで満足したと思う。そのくらいに気持ちよく走る。本当にフォームが元気いっぱいで良い。時を駆ける人なんてそうそういないから、時間は、彼女だけのトラックみたいなもの。自分しかいないから、彼女の走り方にはまったく遠慮がない。そこには競う相手も目標とするタイムもなく、時という駆けるための場所があるのみ。走るしかない。だから、走る。前をじっと見てぶんぶん手を振りぐるんぐるんと足を動かす。腿を高く上げ、つま先で接地してまた躍動的に足を蹴り上げる。体全体で走っていることを表現するのだ。
みたいな感じか。ストーリーは見なきゃさっぱりわからないのでアレだが、走ってるのを見てるだけでも楽しそうな印象を受ける。