God of War カプコレ

ほぼ一本道のステージをとっとこ走るよクレイトス。群がるザコに攻撃ボタン連打ダダダーン。敵を全滅させると扉がオープン。シナリオが薄い。ボスが少ない。ファミコンの2Dアクションのような印象。絵や行動範囲は確かに3Dになってはいるけれども、古い、古いよこのゲーム。
いや、古いのはべつに悪いことではないんだけど、メイキングでアクションの概念を変えたいなどと語っていたのはなんなのだ! ソニーコンピューターエンターテインメントオブガイジンよ! ただ、三年という期間をかけて丁寧に作り込んだことによるのか、ロードもなく操作も快適で、コンボが続けば気持ちいい、とアクションに求められるものはなかなかいい感じの感じになっていると感じる。
そんなわけで、前世紀の最強クリエイターが2006年に迷い込んで現在の技術で作ったアクションでした。
あとは、そうだ、部屋の中央に理由も提示されず無造作に置かれている明らかに謎解き用な巨大ボウガンとか、裸体の主人公の隆々たる筋肉とかだよ。いくら美麗なグラフィックで丁寧に作りこんでいても、そういったところどころに洋ゲーっぽい大雑把さが滲み出てたのだ。ガイジン的には超おもしろゲーで、続編が出るくらいに売れていて、AIASとかいう賞を総なめにしたとか、そういう情報は知っているが、少なくとも日本に住んでるおれとしちゃあ、なにがすごいとされているのは良くわからなかった。悪いところもないと思うけど、このゲーム特有のなにかがなくてなあ。ガイジンにしか見えないなにかがあるのか。
「王様、これはジャッパニーズにはわからない魅力でございます」
そんなわけで、前世紀の最強ガイジンクリエイターが2006年に迷い込んで現在の技術で作ったはだかのアクションでした。

ゴッド・オブ・ウォー カプコレ

ゴッド・オブ・ウォー カプコレ