ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

そもそものテレビ放映時にはおれってばまだ毛も生えかけのガキンチョだったので見ておらずハマっておらず、したがってワイドショーの中のアニメであって、レイってのが人気でアスカってのもいるらしいとしか知らないのだったけど、まあ後に見てみたらアスカがアスカがアスカだけがめちゃくちゃかわいかったって話でさ、エヴァがおもしろくてその世界への全面的な肯定の土台が心にあり、その上にかわいいアスカがいるわけでパーペキ最高だよねーなんて思って、そんで時は過ぎていまヱヴァ新劇場版が公開されるとさ、アスカ! アスカ! の大合唱がインターネットの向こうからコヒーレントでシンクロノスな感じで聞こえてくるように見えるじゃない、ねえ、とまあそれはおれが見ているサイトの偏りにすぎないと言えばそれまでだけど、レイ人気は適当に電通メディアリテラシーといった畑のアレに押し付けて、ムーヴメントの核近くいたオタ! はみんなアスカが好き(だったん)ですかもねーなんて思うことにするには充分で、そういったわけでとにかくいまひとつ大きな流れとしての、おれが十年前に乗りそこねた「アスカかわいい」のビッグウェーブの再来を感じているから、いまこそ(Surf's Up の)ペンペンのごとくその波に乗ってやるぜと意気込み、「アスカはかわいいなあ」と改めて思っている。新劇場版公開ということでちょっと前に見返したのも効いている。改めておもしろすぎた。初見ではなかったけど、吉野紗香のような気持ちになった。エヴァはアニメじゃありません芸術です! 実写化の際にはシンジくんをやらせてください! っていややっぱりそりゃないわ。同調してみようとして初めてわかったが、主役をやりたいっていう芸能人らしい発想がおれにはどこにも見つけられないのだった。
芸能界との距離を感じた(←今日のまとめ)。