ヴィンランド・サガ 五巻

ヴィンランド・サガの五巻がすごい。「プラネテスの方が題材は好きなんだよね……」とか言ってる奴の脳天に問答無用に斧を振り下ろす傑作。斧は問答より強し。四巻の終わりでキリスト教徒ガールの股間を濡らした傍若無人な暴力や罪の甘美さがさらに加速している。人が集まれば必ず裏切りはおこるし、剣が振り下ろされれば必ず人が死ぬというような条理。まあそりゃそうだ。こいつらヴァイキングだし舞台は戦場だしな。誰もが死と背中合わせ。死地まで赴いてもはや貴賎などないぜ。そんなわくわく譚。アフタヌーンに移って本当に良かったねー。というかこういうものを書くために移ったというべきかも。

ヴィンランド・サガ(5) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(5) (アフタヌーンKC)