アイドルマスター

アイドルマスターのオーディションがすごくいい。
みなさんご存知のとおり、27回のアピールで曲のリズムに乗ってタイミングよくボタンを押す(ジャストアピール)とエフェクトとほんのちょっとの点数ボーナスが得られるという一見ちょっと音ゲーっぽいシステム。だけど音ゲーとは根本的に異なっていて、それはアイドルマスターというゲームに内包されているってこと。もし実際にこれがスコアアタックを意識するただの音ゲーであれば、すべてをジャストアピールにして理論上の満点を取らなければそれは落ち度となるんだけど、アイドルマスターのオーディションってのはそういうものじゃなくて、アイドルマスターというゲーム内でファン数を増やすための手段。決して目的ではない。簡単に言うと、クリアさえすれば点数はどうでもいいものとしてデザインされている音ゲー。で、そのオーディションがまた簡単設計で、思い出(ものすごいボーナス点がもらえる必殺技)を1発中1発、もしくは3発中2発くらい成功すれば残りのアピールなんて全部ノーマルでも余裕で合格っていうバランスなので、ジャストアピールってのは成功しても失敗してもスコアも大した変わらないし合否にもあんまり影響しないしでゲーム内的には本当にどうでもいいものとなっている。
っていうこのどうでもよさがすごくよくて、成功しても失敗しても大差ないけど、とりあえずオーディション中はほかにやることもないのでボーナスとエフェクトを得るために曲のリズムにあわせて体を動かしてタイミングをはかるっていう気軽なゲームプレイによって、音ゲーの難しい曲をクリアしたときのような演奏気分とまではいかずに、あくまでアイドルの曲を聴いているという範囲にとどまりつつ曲への乗り具合がかなり底上げされてて、うまいものだなあと思う。
ちなみにおれはオーディションをオフライン設定でやってるから簡単なのであって、オンラインでやってるひとは思い出3発ジャストアピール24発前提みたいなシビアな芸能界の荒波に揉まれてるのかもしれません。