ゲマズ

「はむ……あ……んぅ……ゲマズ……」
「オウ! ゲマズっていうときの空気の流れと舌の動きがグッドだヨこなたー!」
ゲマズフェラである。おれはらきすたもよく知らないこなたもよく知らないわ。ただ、ニコニコ動画をプレミアムなくらいに利用しているのだから見たことはあって、それらの動画の中で、彼女、こなたが「ゲマズ」と言うのは何度か見たことがあるの。このゲマズ、一見ゲーマーズのパロディだが、子音を一切省かず、音を伸ばす棒(正式名称知らず)の有無による長さだけの変化。これではゲーマーズとゲマズを別の単語だと捉えることはできないし、もしかすると現実でもゲーマーズをゲマズと略して呼ぶ人は少なくないのかもしれないとも思える。そんなゲマズ。おれはそこにミサトさんエヴァエヴァーと呼ぶようなおもしろさを感じたし、ちびまる子の真似をする平野綾ともいうべきこなたの喋り方も好きなので、ゲマズが心から離れなくなったのよ。もう。ああ「らきすたでこなたが「ゲマズ」って言ってるシーンまとめ」みたいな動画がニコニコ動画にあればいいのに存在せず、「ゲマズ」としか言わないこなたの同人誌があればいいのに存在せず、陵桜学園桜藤祭にゲマズこなたルートがあればいいのに存在せず。マーケティングリサーチ不足よ。というか、こういうときにこそ二次創作をするべきなのね。いま、おれは名誉でも金でもなくピカチューのように「ゲマズ」としか言わないこなたの物語がほしいもの。そしてそれは待ってても誰も作ったりはしないだろうから。