2月25日は……

ぷげらっちょPのstage6(消滅間近!)

アイドルマスターのダンスがあんまり印象に残らないと書いたことは撤回しなければならないなあ。
『蒼い鳥』の
「だけど傷ついて 血を流したって いつも心のまま ただ羽ばたくよ」
ここでの振り付け。羽が傷つこうとも一心に飛ぶことを求める孤独な蒼い鳥の仕草だ。決して盆踊りではない。群れからの離別。羽の傷。空。これは家庭が崩壊して心が傷ついても歌をうたい続ける千早の姿そのものなんだよね。家族の喪失。心の傷。歌の世界。歌しか残されていない千早は、本当に切実で、おれは圧倒されるのよ。
あと、空はいつの時代も憧れの象徴だからいろんな作品のテーマになるけど、『蒼い鳥』は、空を見上げる人間の視点ではなくて鳥の視点だってのもいいよね。すでに憧憬の空にいるにもかかわらず、こんなにも憂いを秘めながら切実に空を求めているなんて、おれみたいな凡愚には想像もつかない境地で。おれは圧倒されるのよ。
そういえば初めて会ったときに千早は言っていたっけ。「誰もが言葉を失うような歌をうたいたい」って……。どんな人間よりも、どんな鳥たちよりも高く飛ぶ一羽の蒼い鳥。僕らはそれを見上げて、あんな鳥のように自由に羽ばたきたいなあと憧れる。そんな幸せの蒼い鳥の形があっててもいいんじゃないかなあ。きゅんきゅん。漠然とした象徴としての蒼い鳥よりも、誰もが見上げて憧れる千早になるっていう決意の方が、力強くて素敵な幸せの蒼い鳥だよね。反論は許さないよ。なんたって、おれは千早を見ていると幸せなんだもの。
誕生日おめでとう!