マイト・アンド・マジック エレメンツ

Xbox360上で表示されるタイトルは22文字までという制限があるので、Dark Messiah of Might and Magic: ElementsがDMMM:Elementsという略された表記になっていると自分がディスクトレイに入れたゲームなのに何だかわからなくなる。DM Might and Magic:Eとして無理やりでも肝であるマイトアンドマジックを残してくれればわかっただろうけど見た目のバランスは悪い。このタイトルの場合はPC版から間を置いて移植されたものだから仕方がないんだけど、Xbox360でのリリースがはじめから決まっているタイトルは22文字に収めたほうが良いのかもなーなんて思った。
前置きはともかく、ゲームはおもしろかった。非常にゲームだった。もともとのPC版は二年くらいに出ていて、その(かなり劣化しているらしい)移植なので今イノベーションを感じたりはしない、というか二年前でも目新しくはなかったと思われるような一本道でファンタジーで少しだけ成長&収集要素があるというゲーム。一人称視点で斬ったり射たりしながら進んでいく。でもおれは自由がどちらかというと苦手なので、ファンタジーRPG的要素がありつつほぼ一本道というこのデザインはとても遊びやすかったし、マイトアンドマジックなんていう連綿と続くシリーズのタイトルだからか、世界の基盤もしっかりしていたように思う。前作、前々作、前々々作(全部やってないけどな)を踏襲して作られているこのゲームには現実の残り香はもうなくて、ただマイトアンドマジックでだけある世界なので、安心して現実から身を投げて飛び込むことができた。そしてゲームの中でもロープをつかみ損ねたり道を踏み外したりして身投げを繰り返すことになった。
そんなわけで、おもしろいゲームだと思ったけど、一番良かったのはザーナちゃんかな? 主人公の心の中に住むヒロインなんだけど、主人公がもうひとりのヒロインと船室でふたりっきりになったりすると脳内で「んあー暑い暑い! こんな部屋早く出ましょうよぅ」などと横槍を入れてくるのがかわいいのだ。吹き替えありがとう。ネットでよく見る脳内に住む異性語りがいまいち理解できない方にもおすすめのザーナちゃん。「脳内彼女を理解したどころかできちゃったよ!」となること請け合い。