Bizarre Creations

アルファベットだらけ!
Geometry Wars: Retro Evolved 、Geometry Wars: Retro Evolved 2 、Boom Boom Rocket 、PGR4 の四本しか遊んではいないけど、Bizarre Creations は現実に興味を持ってないと思った。仮想現実の世界に没入させようっていう類じゃなくて、コンピュータゲームに没入させようという意識でゲームが作られている。Geometry Wars: Retro Evolved 、Geometry Wars: Retro Evolved 2 、Boom Boom Rocket の三本は、揺らめいて光る○□△が One Night Magic を見せてくれることに終始したゲームだった。物語はない。世界もない。文字さえほぼない。遊んでいて何も考えることはない。現実からの逃避先が仮想現実だなんて馬鹿げてるぜと Bizarre Creations が主張している。それはゲームであるべきだぜと Bizarre Creations が主張している。
PGR4 はどうだろうか。絵の綺麗なレーシングゲームなんだけどドリフトするとなぜかスコアが得られる。そしてやったことはないけど The CLUB も FPS なんだけど敵を撃つとなぜかスコアが得られる。車ゲームや銃ゲームといった現実との繋がりが深いジャンルであっても、そんなことは気にも留めず、現実なんてないかのように、ゲームだけを下敷きにして、ゲームらしくスコアをポップアップさせ、スコアを稼ぐための非現実的な動きをプレイヤーにさせる。たぶん、車や戦争といった現実をゲームにしたわけではなくて、車ゲームや戦争ゲームを題材にして、楽しいゲームを作ろうとしているのだ。すべてがゲームから生み出されている。だから、直線をクネクネ走ってスコアを稼ぐことには、スコアを稼ぐ意味しかない。手本とするべき現実の車なんてもともと考慮されてはいなくて、それどころか、一切スティック操作をしないで直線を車が走るのをただ眺めているなんて、ゲームじゃなくて退屈なだけだぜと Bizarre Creations は主張している。
そう思ったので Bizarre Creations を特別視しはじめたんだけど、個々のタイトルについて、おもしろいか否かという二元的な感想を言えば、Geometry Wars: Retro Evolved 2 、Boom Boom Rocket はおもしろかったものの、Geometry Wars: Retro Evolved 、PGR4 はそうでもなかった。作るゲームが全部おもしろいからすばらしいというのではなく、Bizarre Creations のゲーム作りに対する姿勢に興味を引かれるなあという話なのだわよ。