アサシンクリード

発売前にひたすら秘匿されていた部分のネタバレをふくむ。
中世と思いきや、前世の記憶にアニムス(固有名詞)でダイブとかいうシナリオであって導入部分から驚き、わくわくした。しかもその設定は、ファストトラベルやローディングや見えない壁といった現実には存在しないゲーム的な要素もすべて説明がつくようにもなっていて、なっていやがって、なんとも心憎い。よくできてるなーと思った。こういう、ゲームをある世界へのインターフェースとするような設定って、現実におけるプレイヤー(自分)が同一視できる対象をゲーム内に作り出してくれるので好きだ。というか作り出すのが目的なのかもしれない。まあそれはどっちでもいいけど、とにかく真顔でコントローラーを握っている自分は、超人的な身体能力で暴れまわる操作キャラクターよりも、ベッドで記憶世界にダイブしている人に、より近いということだ。いつだって屋内におり、真顔でいるのだおれは。なにかになりたいなんて願望はない。ゲームはしたい。だから、スポーツ選手でもドライバーでも暗殺者でも軍人でもどこにでもいる普通の少年でもなくて、ゲームをしてる人になれるゲームこそが最高! 重層的にゲームを遊ぶのだ!
あと、旗集めが思いのほか楽しい。ゴッドファーザーのフィルムリール集めとか GTAIV のハト殺しとかは一切やっていないんだけど、これは全部集められるかもしれない。もともとゲーム内でやることが目的地に向かって殺害の繰り返しのようなゲームで、それが楽しいだけの町並みや人の動きや反応(まだまだ未完成ではあるんだろうけど)があるのだから、なにも目的がないよりは世界を歩き回ったり視点をぐるぐる見回したりする動機付けとしての旗がマップ中に散らばっていてくれるのは、最良ではないにしても、このゲームに限っては良いものなのかなあと思った。

アサシン クリード【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

アサシン クリード【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360