流れよわが涙、と警官は言った
- 作者: フィリップ・K・ディック,友枝康子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/02/01
- メディア: 文庫
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狂った現実にぶっこまれながらも元の現実に戻るべく画策し奔走するタヴァナーとか、ヤク中で物語のキーパーソンであるアリスとか、登場人物は印象的でおもしろかったんだけど、終盤で明かされる『アリスが薬物を乱用していたことが原因でタヴァナーの現実がぶっ壊れた』という事実にちょっと気持ちが乗り切れなかった。ディックらしいっていえばそれまでなのかもしれないけど。っていうか、これとアンドロイド〜しか読んでないけどディックらしさのイメージはすでにおれのなかで固まっているあたり、ディックという作家は独特なんだねえと思った。
あと、はてなでは画像が出てないんだけど、表紙が面長。