プランク・ゼロ ジーリー・クロニクル[1]

時系列に沿った未来史短編集で、とにかくいろんな異星種が出てきておもしろい。
序盤は人類がいろんな下等知的種族と出会う短編がいくつか。そこで出会った種族たちはみんな、過酷な環境で必死で生きながらも心の奥には宇宙への憧憬を持っているという、ちょっと青さすら感じるような設定の奴らなんだけど、おれはこういうのが大好きだ。アイラヴュー。宇宙への憧憬を持ってるキャラクターにはもう共感せずにはいられないよね。現代の人間そのものではないかね。サグリムシ、おれを探ってください!
そのあとは、人類が異星種族に支配される時代の短編になるんだけど、そこでは危機に直面したところでジョーンズやボールダーという人間がすばらしい機知を発揮して危機を逃れて、それがきっかけになって支配まで逃れるという感じの話。人類、強い子。ぶい。
つづく。
ジーリー・クロニクル[2]であるところの真空ダイヤグラムを読まないとわからない部分が多々あるので(イヴの正体とか、そもそもプランク・ゼロではジーリーがちょい役であんまり目だってないとか)、なんか上巻だけを読んで感想を書いている気分だ。まあ、個々の短編は申し分ないくらいおもしろいからいいけど。
あと、ジーリーは Xeelee っていう英語表記がかっこいい。