「一人ごっつ」とひとりごつ。

自転車に乗っているとメガネと歯と鼻の穴に機関銃のように打ち込まれてくるほどの今日の羽虫の異常発生には正直驚いた。影からマジック:ザ・ギャザリンガーが手首に遊戯王でお馴染みのクリーチャー召還ディスクを装着して黒マナをふたつ払って羽虫の大群をサモンしたんじゃないかと思うどころか、払って潰して殺してもまた飛びかかってきてペチペチと鼻の穴や歯に当たってくる羽虫の攻勢の強さを考えると、おれが羽虫を殺すたびにマジック:ザ・ギャザリンガーが黒マナをひとつ消費して再生させてんじゃないかとも思うので、実はおれの周りは一面の沼地で、黒マナを出し放題なんじゃないかって。
もうそういうの本当やめてよね、なんてひとりごちつつテレビを見ていたら、菅野美穂も羽虫にたかられるんですよーなんて言ってて、フーンと思って、それでもテレビを見続けていたら叶姉妹の私服が紹介されてて、その値段が5億と6億だったということは庶民のおれには実はどうでもよくて、肝心なのは妹美香の服自体の素晴らしさ。なんか赤いカウボーイハットを横にかぶって縦ロールがほっぺたの辺りに2、3本垂れていてゴスロリの丈を短くして胸をはだけさせてフリフリを取って赤くしたような服を着ていて、そこまでいくとゴスロリでは全然ないんだけどゴスロリという言葉が浮かぶような服で、少女漫画風であった。そんな感じ。
それにしてもテレビに特番をなんとなく見るというのはいささか不毛すぎる。見たいから見るとかじゃないからなあ。世界にはテレビを見たくても見られない恵まれない子どもたちがたくさんいるというのに自分は贅沢すぎる。募金、募金。ワンクリックながらも募金。
テレビが不毛ならばマンガだろうと心の声が聞こえたので、積んマンを読み始めた。幻聴が聞こえるだなんてドラッグの薫りがしますね。そんなことを思うドラッグストアの息子である。粉とか注射とか売ってるぜ。