ここに眠る

現実に生きていると、現実しか知らないので、新たに知った事も経験的に現実だと解釈するので、どんな作り物も現実感 100 パーセントに思えて、サンタクロースも妖精も実在していて、童話も映画もアニメも本当に起こった事で、ゲームも現実の世界だ、と思うのが子供。
それが、毎年クリスマスを迎えたり、絵本を読んだり、映画を見たり、ゲームをやったりしていくうちに、自分が過ごしている現実の日常とそれらを照らし合わせて、あれなんか違わない? ってなことになって、それが作り物なんだと感じ始める。実際に触れてみる事で、現実との違いが解かる。
裏を返せば、触れなきゃ現実だと思ったまま年を取る。
一般に普及してから二十年程度しか経っていないゲームは、子供のころにゲームがなかった世代を中心にまだまだ現実だと思われているので、その中でレイプや殺人などの犯罪をするなんてことは、現実での犯罪のように許してもらえない。
映画や小説などの偽物として認められた娯楽とは違って、ゲームはまだ現実だ*1
過激なゲームが非難されたときに、ゲームプレイヤーが、例えば、ゲームはメーカーによって作られた架空の世界なのだから現実と混同なんてしていないと釈明したところで、宇宙は高次元知性体によって作られたシミュレーションの世界だったのだ、なんてメタ世界観を語られても宇宙の現実感がまったく揺らがないように、ゲームの現実感はまったく揺らがない。ゲームを現実だと感じている人にゲームは架空なのだと、言葉だけで信じ込ませるのは、この宇宙が作り物であなたも作り物なのだと本気で人に信じこませるのと同じように、ほとんど無理だ。
だから、ゲームが犯罪と結び付けられる状況を回避するすべはなく、ゲームが規制されるのは避けようがない。

本題

本当は規制なんてされたくないけど、避けようがないなどと冷ややかに書いているのにはわけがある。
こうやって冷ややかに考え続ける事で冷え切った精神が凍りつく→精神のコールドスリープだ→未来への片道タイムトリップだ→数十年後に地球温暖化で溶ける精神→目を覚ましたらゲームが万人に認められたユートピアになっているとイイナ!
ということでお休みなさい。そうそう、地球温暖化を加速させないようにお願いするよ……来年とかに目覚めてもあまり状況は変わらないのでね…………

*1:そう考えると、ゲームに触れた事のない人は、最高の現実感を伴ってゲームをプレイできるので、なんか楽しそうだ。