レイという概念

円滑なコミュニケーションを取るための言葉を逐一発言していくという社会的な人間として当たり前の能力を持っていないのが菊川怜ですよね。自分が思っていることと正しい事しか言う気がないですよね彼女は。だからしゃべるのが下手ですよね彼女は。しゃべっているときでさえ正しい文章を書いてそれを読もうとしていますよね彼女は。社交辞令というものを受け入れてないですよね彼女は。心にもないことを“目上の人”という空虚な性質を持った人物にいうことに意味を見出せないでいますよね彼女は。にも関わらずその場のコミュニケーションを円滑にするためだけにしゃべりますよね彼女は。バラエティ番組に出演しますよね彼女は。よくしゃべりますよね彼女は。でもしゃべるのが下手なのでコミュニケーションは円滑にならないですよね彼女は。よくしゃべりますがしゃべればしゃべるほどしゃべるのが下手だという印象を感じさせますよね彼女は。なぜテレビでやっていけているのかが不思議でおもしろいですよね彼女は。自意識と協調性が非常に高度なところで折り合いがついていますよね彼女は。テレビという虚構の世界でたったひとりの人間的な存在ですよね彼女は。