ソニックラッシュライフ

プロの泥棒だけど何か質問ある?と偶然にも同日に読んだので、交錯の仕方で思わず笑みがこぼれるようなステキな快感をもたらしてくれるウフフ群像劇だったこのラッシュライフに、プロの泥棒の黒澤ってのがいるんですけど、そいつがまさにスレを立てたVIPPERなんじゃねえのと思った。同じ日に別々のプロの泥棒キャラに出会うなんてそうそうないだろうから、同一人物として処理したくなるよね。似てる奴はみんな同じ人でいいや。森本稀哲もピッコロさんも区別つかねえ。宇多田ヒカルミラクルひかるも区別つかねえ。
ところで、泥棒って言ったらピッキングさね。手ごろな錠前を手に入れたら適当な針金を見繕ってピッキング遊びってのはまあみなさん良くやる遊びなんで、おれもやってたんですけどね、いつごろからか、ピッキングをしていると、針金でガリガリされているこの鍵穴がおれの尿道だったらどれほど痛いのだろうかとか、鍵穴のように尿道のロックも外れるとしたならばそれはいったい何を暗示しているのだろうかとか、そういう思春期を経験した人間特有の高度な精神がもたらす疑問の奔流に身をまかせたりする癖がついてしまってですね、それ以来ピッキングが苦手。泥棒は無理だと思った。針金イン尿道を想像していると本当に気持ち悪くて、背筋がぎうううと反り返る。SEVEN-BRIDGEのパッケージのエマのブリッジくらい反るよ。気をつけて!
SEVEN-BRIDGEと言えばあれですね、日ごろ見てるサイトで脳内ベスト5ヒロインがほにゃらら云々チョメチョメ云々という話があったので自分でも考えていると、SEVEN-BRIDGEの“恋する”ステラだのForestのペッコリアだのロマサガ2コッペリアだのといったからくり仕掛けの麗しい人形たちが次々に思い浮かんで、自分の嗜好に気づかされたんですよね。特に“恋する”ステラは、SEVEN-BRIDGE発売前から気にかけていたら、本編で彼女に関するシナリオが思いのほか短くてショッキングだったということがあったので、違うゲームだけど、ひらがなみっつでことみくらいの演出とスケールと分量をステラにくださいと思っていた。
伊坂幸太郎に話を戻すと、なんかまだ二冊しか読んでないですけど、どっちもおもしろいので、こんなかわいい顔をしてこやつやりおるわいという感想。

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)