伊坂幸太郎

死神の精度

伊坂幸太郎といえば伏線からのカタルシスが強烈という印象がありますよね。セーム・シュルトといえば首相撲からの膝蹴りが強烈だっていうくらいに。 それで、この死神の精度はと言うと、伏線が繋がって気持ちいいというところはいちおう健在ではあるんですけ…

陽気なギャングが地球を回す

強盗時の連携と強盗後の金の配分なんてのは、仲間たちの間に信頼関係が成り立ってなければなにかしら問題が起こる起こる起こるもの。でもこの作品の銀行強盗は、運命的な出会いでビビビっときたというくらいの理由で、固く信頼しあっているので大丈夫。金で…

重力ピエロ

章題や内容からミステリへの皮肉を感じたので、おれがミステリ大好きっ子だったらもっと楽しめそうだと思った。 様々なモチーフがでてくるし、引用も頻繁にでてくるんだけど、訳のわからないレベルのものはなくて、ほとんどの知識が常識の一歩先くらいの範囲…

ソニックラッシュライフ

プロの泥棒だけど何か質問ある?と偶然にも同日に読んだので、交錯の仕方で思わず笑みがこぼれるようなステキな快感をもたらしてくれるウフフ群像劇だったこのラッシュライフに、プロの泥棒の黒澤ってのがいるんですけど、そいつがまさにスレを立てたVIPPER…

オーデュボンの祈り

はてなダイアリーに本の感想という設定の文章を断続的に書いている80年代生まれの男らしいものを読もうと、オーデュボンの祈りを読んだら、「ちょっと寝る前にベッドで読み始めたらおもしろくてついつい朝までかけて一気に読んじゃった」という世界で一番ス…