マイボス・マイヒーロー

現実の学校でも学園ドラマでも、卒業ってのは確実に訪れる何の意外性も無い決まりきったイベントなんでね、その評価をわけるのは、卒業それ自体ではなくて、それまでよ。卒業時の感傷というのは、それまでの高校生活への思い入れと思い出の強さを計る指標ってわけさあ。
その点、マイボスマイヒーローはおもしろかったなあ。親の抱く理想的な子供像のように、よく泣き、よく笑った最終回だった。おれの涙腺は年寄りの膀胱みたいなもんで常にダダ漏れなわけなので、あんまり当てにはなりゃあせんがね。まあでも、ショートコントを数十個繋いで一時間のドラマにするという感じの飽きない作りに毎週夢中だったのは確か。実際の高校生活はまったく夢中で駆け抜けてなんてないのと対照的ね。
しっかし、昨日の黒い太陽の永井大もそうだったけど、マイボスマイヒーローの長瀬もまたかなり良いキャラクター。これは是非ともなりきりたいところだ。いっそ永井と長瀬を合わせると良いかもしれない。
「(……トン……ツク……トン)」
みたいな感じになりますね。ええ。