悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲

600円でカジュアルゲー、1200円でFLASHゲー、1800円ならボッタクリ(と言いつつルミネスは落としてる)、そんなヘビーゲーマーお断りな傾向のライブアーケードに、重厚なゲームがついに配信だ! フゥー、待ちくびれたぜ。DS以降でも採用されているマップ探索型おもしろドラキュラの元祖の移植だってよ。やった記憶が無いので、おれの脳がイカれていない限りは未プレイだぜ。蒼月の十字架が楽しかったのだからこのゲームも必ず楽しいと信頼しきって、体験版をやらずに、製品版をアサルト購入。
期待に違わずおもしろかった。ほかのゲームで例えると、洞窟物語スーパーメトロイドといった類のゲームデザインで、さらにそこに変身、使い魔、ショップ、レベル、装備、必殺技、魔道器などの育成・収集要素がふんだんに加えられたもの。燭台を壊したり敵を倒すことにアイテムや金や経験値といったゲーム内での見返りがあるので、探索にマッピングだけでない重層的な利益がある。城中をくまなく歩きまわって飛びまわるモチベーションが高いままでクリアまで遊んだ。非常にナイスゲーム。マップ踏破率は自然と195%くらいまでいっていた(最高は200.6)。自然とやり込んでしまう素晴らしさ。そのあと毒霧で全壁をスリスリして隠し通路を探したが、200.3%にしかならなかったので、仕方なく攻略サイトを見たら、とんでもねえ仕掛けの隠し部屋があった。そんなんわかるか。あと必殺技もひとつ解からなかった。剣のやつがよー。
ちなみに、日本では、PS版のあとに追加要素のあるSS版が出ていたらしくて、今回のライブアーケードについてもSS版だった方がより嬉しかった(配信されるだけで有り難き幸せ! なのは前提として)けど、北米ではPS版しか出ていなかった関係で、英語版ソースのあるPS版の逆輸入ローカライズになったみたい。誤差の範囲の売り上げにしかならない日本市場では、日本版が存在しようが構わず北米モノのローカライズにしかならないってのは納得できる。だけど、その肝心のローカライズが、文字化けやテキストとボイスのズレなどが頻発する低調な代物なので、ゲームを遊ぶ分には大して影響はないものの、パチモン感がめちゃくちゃ強いんだよな。特にすごいのがエンディングで、スタッフクレジットの最後に
鬱1997 KONAMI
と表示されるのは爆笑だった。コピーライトマークかなんかが絶妙に化けたんだろうなあ。それが原因かはわからないけど、さっき配信が休止されたので、いまはダウンロードできません。