Forza Motorsport2 デモ

  1. 運転席に座るたびに足がガクガクと震えて自動的にセナ足を実践してしまう
  2. コーナーごとにかかさず対向車線に飛び出してしまって、遠心力の奴隷でしかない自分に嫌気が差す
  3. 車について興味を持っていないから車種の区別がつかず、どんなスポーツカーを見ても、鉄の馬でござるー! と時を越えた侍なみの認識しかできない

ふたつ以上当てはまる人は、Forza Motorsport2不適合者! エロゲーでもやってな!
いやー、驚きだよねー。みっつ当てはまってるよー。どう考えても究極レーシングシミュレーターであるところのForza Motorsport2には縁遠いよねー。
とか思っていたのに、いざ配信されたデモに触れてみると、んまあ最初は予想通りの縁ディスタンスを感じていたんだけど、一度リプレイまできちんとみてみると俄っ然おもしろくなってきた。Forza2は、当代随一の車物理シミュレーターということで、いろんなパラメータが秒間360回演算されているわけ、で、その数値のがリアルタイムで眺められる。走っている車一台ごとに12箇所の温度、重心にかかる加速度の水平成分、もちろん速度、あとはなじみのない数多のパラメータ。圧倒的。
で、こんなことを言うと、似非科学大好きプロレタリアート! みたいでアレなんだけど、これだけたくさんの物理量が表示されてると、実感としてはまったくわかっていない車の挙動が、本物らしく再現されてると信頼できてしまうんだよね。比べるべきリアルを持ち合わせてないのに、マジリアル! と思う。空気から熱の授受をし、地球から加速度を受け、速度を持って生活しているおれとしては、これらのパラメータが表示されることほどなじみやすいことは無いわけだから、玄人向けであるかのように感じていた雰囲気とは裏腹に、実は初心者にも優しいゲームなんじゃないかと思った。車と初心者の架け橋としての物理。現実と地続き。
あと、音の生々しさとリアルだからこそのスピンしやすさによって、ほかの車と接触したくないという意識が働くのがすごい。レースゲームにおけるほかの車なんてのは、いかに上手くぶつかってコーナーを速く曲がるかという、コース上を移動する摩擦の無い壁だとしか思っていなかったけど、Forza2は、接触のリスクがかなりある。触、即、滑! という感じ。さらに製品版だと車のダメージという要素まであるらしいから一層ぶつかりたくない。
というか、本当にすぐスピンするので、最初はかなり戸惑ったんだけど、タイヤのグリップ具合の数値もリアルタイムで見れるので、運転の改善への見通しはよかった。この辺も、そもそもスピンしにくくするというゲームらしい設計とは一線を画している点だろうなあ。