腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

著書のタイトルと年齢とその他もろもろによって、栗山千明、あるいは本書の表紙のような風貌だったらいいよねー、と思っていたけど特に実物を見ようとはしていなかったのが本谷有希子なんだけど、今日めざましテレビに出ていたのを見た。挙動不審な文化系女子然としていた。さすが本物は理にかなっているなあと思った。
本書は、邪気眼コピペのノベライズといったような内容。邪気眼のコピペは、中高生時代に邪気眼を所持していた人にとって特に面白いものだったんだろうけど、本書は邪気眼的な性質を所持している主人公を小説として描いたうえで、その恥ずかしさや可笑しさをストレートにえげつなく突きつけるので、間口はコピペよりも広く、そして劇的。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)