Forza Motorsport 2

Forza2は、車に対する認識が一向に「鉄の馬」*1のままであるおれでさえ、ペイントによって車への愛着という傾向を得ることが出来る特別なゲームだ。ウイングかっけーフォルムやべーエンジン音しびーなどとは思わなくとも、絵がかっこいいだのかわいいだのとは思うので、それを理由に車に愛着を持てている。ここで、車がキャンバスになりさがっていると捉えてしまえば冒涜めいているけど、そうではなくて、キャンバスという一面があるってだけのこと。いちプレイヤーがわざわざ切り離して考える必要なんてない要素。ともかくそんなわけで、このゲームの中では車ってものが、速く走るためだけの道具ではなくて好きなものになっているので、ゲーム内通貨も得られずゲーマースコアも得られないフリーランモードで、タイムアタックランキングの上位にも入れないような車で三十分くらいダラダラと走り続けたりするのだ。キャンバスという側面を好きなのになんで走るのか? と言えば答えは単純で、車は走るためのものだから。触れ合うための最良の方法は走ること。車が好きな人はこういう気持ちで車を走らせるのかなあと思っている。

*1:競走馬のような認識。見た目で区別がつかない。速いのが偉い。