ギルティギア2 オーヴァチュア 体験版

最高におもしろい。ギルティギア2なる明後日の方向から最高のゲームがやってくるなんて誰が想像したか。おれはもちろんしていなかったけど、今では2007年末はギルティギア2が出た年だと後に振り返り兼ねないぜというくらいの気分で期待している。頼むぜ製品版。
まず、ギルティギア "2" というタイトルにも現れているように、これはギルティギアの人のゲームだ。2D の格ゲーを作ってきた人。二ヶ月前のインタビュー(http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070925/ishi.htm)を雑に要約すると、メインプログラマ以外はほとんどド新人のチームで作った 3D アクション寄りの RTS ですという具合で、いままでの 2D 格ゲーとは全く異なったジャンルに新人だらけで踏み出したってだけでもどんなものが出来上がって来るか想像が難しいというのに、それをふたつ(3D アクションと RTS)組み合わせて新しいジャンルのゲームを作ると語っているわけだ。どんなゲームかさっぱり想像できない。
解かりにくく例えると、定評のある畳職人がサッカーと卓球を組み合わせた自作スポーツについて滔々と語っているようなもので、熱意は伝わるしおまえの畳はいい畳だが、そのスポーツがどんな遊びなのかは話を聞いてもさっぱりわからないので、とりあえずやらせろ、という感じだ。解かりやすく例えると、プリンに醤油をかけたような味だといっても、それがウニだとは食って見なければ誰にもわからんのですみたいなことだ。
そんなわけで発表されているタイトルの中でもっとも未知で明後日だったこのゲームだが、ついにほんじつ体験版が配信された。
最初におもしろかったと書いたが、それよりもむしろ、新しかった。新しかったというのはつまり、おもしろい3Dアクションであり、おもしろいRTSであり、そのふたつがひとつのゲームの根幹として同時に存在しているということだ。マジ感動っス。敵を浮かせてコンビネーションを叩き込んだり空中ダッシュしたりロックオンしたり必殺技を打ったりと爽快に自キャラを動かせるし、その爽快感を阻害しないようにアレンジされた RTS 要素によって、道中で占領した拠点から得たマナでアイテムを買ったりサーヴァントを召喚したりして行軍するのだ。
文章にしてしまえばただの組み合わせだが、プレイ中は新しいものを遊んでいるなーという感じに包まれていて、創造とは既存の要素の組み合わせだという格言を持ち出すのに最適のゲームだと思った。
こういうのは本当に評価したくなるし、買おうという気持ちを強くさせるし、売れて欲しいと思う。現在、日本だけ発売予定のゲームで 4 人まで可能なオン対戦がメインでもあるので、数千本とかの少ない売り上げだと、いつでも気軽に遊べる対戦ゲームとはならない公算がある、という切実な願いもないとは言えないんだけど、そうではなくて、いいもの(好きなもの)は多くの人に評価して欲しいと思うからこそ、このゲームには売れて欲しいなーと思う。
だって、数多のゲームのガトリングコンビネーションのなかにおいてさえ、ギルティギア2のサイクバーストは一際ドラゴンインストールなんだもん。