そもそもなんで真かというと!

おれがおれという一人称で語尾は女性ふうというような破綻文体が一番落ち着くなーと真面目に考えているくらいにジェンダーをこじらせているからなのよ。おれなのよ! あたしだぜ! アイアム! 真ってボーイッシュな風貌で一人称もボクという一見トランスジェンダーのような子でありながら、実は女の子らしさへの憧憬を強く抱いてるじゃないですか。自己紹介ペーパーにもバリバリ女の子なんですとか書いている。そんなこと望むなら自分のことボクとか言うのまずやめろよテメーというのが道理ですが、一度ボクを自称し始めて(最初のボクがどこからきたかなんて知りはしませんが)社会的にそれが認められてしまえば、その認識への同調圧力によって変えられないんですよね、たぶん。そういう性的葛藤を抱えているはず。そこにおれは人間味を感じますね。マジ生きてますね。要するにジェンダー感のあるボクっ子だから良いということです。第二次性徴前の中性っぽさを想起させるためのボクではなくて。あと川本真琴の『1/2』と真を合わせたMADを見ていてあまりにピッタリなので感動していたら、「恋してるチカラに魔法をかけて」っていう歌詞がでてきて、これにはびっくり仰奮しました。『魔法をかけて』との一致ですよ。恋の魔法というファンタジーへの憧れこそが真の真の魅力だとの思いが強くなりました。