Turning Point デモ

アメリカタグにだいぶん前に来ていたTurning Pointの体験版をやった。
FPS部分に目を向ければ、エイミングしない方が狙いやすかったり、当たってるのか当たってないのかはっきりしなくてシングルプレイなのにラグがあるような感覚だったりするので、インターネットでさいきん妙に好かれているIGNやgamespotのレビューなら、「こんなディスクはカラス避けに使ったほうがマシだ」とかになりそうなゲームだったけど、雰囲気だけはめちゃくちゃ良かった。
近未来にナチスアメリカ本土に大挙して侵攻してくるっていう架空の歴史を扱ったゲームで、壊滅間近のニューヨークの現場作業員の主人公が、ガレキと化した街を武器もなく歩き回る。この絶望感が素晴らしかった。グラフィックは目を引くところはないけど、埃っぽさは充分に表現されていたから、いままさにニューヨークがナチスに攻め入られて、倒壊した建物が粉塵をまきあげているいうゲームの設定に、おれも同時性を感じて絶望できた。
もしかすると製品版では最終的に主人公がヒーローになってアメリカを救うのかもしれないけど、体験版ではそんな希望は見えないので問題ない。
ゲームとしてチープなのは開発費が足りなかったってことだろうけど、数十億クラスのビッグプロジェクトでナチスアメリカ侵攻なんて企画が採用されるかってのも疑問なので、これはこれで良い気がするな。