Grand Theft Auto 4
skate.をやったときから漠然と感じていた問題があって、音楽がゲームのBGMとしてだけじゃなく独立してかっこいいとなると、カスタムサウンドトラック*1で好きな曲を流すことにちょっと抵抗を覚えちゃうよねっていう問題なんだけど、GTA4で結論が出た。終始カスタムサントラでいいみたい。
GTA4は、現代の街ひとつを再現して（るように思わせて）その中で自由に行動できるゲームだから、店内の有線放送やカーラジオなどから、ストーリー演出上の意味のまったくない音楽が勝手に流れる。店や車があれば、音楽は必然的についてくる。それがリアル。それがリバティシティ*2。プレイヤーを盛り上げるための音楽がどこからともなく流れるなんてのは不自然。これは映画ではなく、ゲーム。自分は視聴者ではなく、ニコ*3。ニコではないプレイヤーに向けられた音楽なんて存在しない。GTA4の音楽は、ゲームを盛り上げるなんてことはこれっぽちも考えていない、リバティシティで流通している独立した音楽。だから、カーラジオもカスタムサントラも、ただ等しく音楽でしかなくて、どちらを聴いても、GTA4というゲームの要素、何にも抵触することはない。現実でそうするように、おれは好きな曲を好きなメディアから聴けばいいだけなんだ。そう思った。
……彼女とシャレた店内でビリヤードに興じているときに菊地真の歌声が聞こえるのは場違いだと思ったけど、それでさえ、有線から流れてんだからしょうがないと思えば、GTA4に内包されたもの。
そういうゲームです。おもしろいよ。英語わからんので当然ストーリーもわからず、こんな雰囲気感想しか出てこないけど。
あとさっき、タクシーに揺られながら人や車が動いているのを見ていたら、「ああ、主人公たるおれがいなくてもリバティシティは存在しているんだなー」と街並みに感慨を覚えたんだけど、直後に乗ってたタクシーが玉突き事故を起こしやがったので爆笑した。直後、さらに感慨を深めた。イベントとしての事故じゃなくて、車同士が接触しちゃって、そこから事故っていう意味が汲み取れるゲームってすごい。
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