スプリンターセル カオスセオリー

思うままに翼で飛びたいと願うのは青空ではなく曇天だろうよ。飛び立つときに曇りだからこそ、猛スピードで雲を突き破って上空に出た瞬間、突如として360度に広がる青空と陽光のパノラマに、長くて狭いトンネルを抜けてーすぐの眩しさーに似ているよー*1的な感動があるし、さらに足元の雲によって空は地上と隔てられているのだから解脱っぽくもある。開放されたー。なんてそんな非連続的な変化を、自分の翼と自分の意思で行えるなんて、おお、さぞ気持ちよかろうよ。ビバ曇天。
そんなわけでカオスセオリーの金庫ステージはよかったですね。カオスセオリーは、隅々までものすごく良く作りこまれていると感じながらもおれには合わないという、地上のようなゲームだったので、金庫ステージの最後に金庫が開かれていく映像と、しゅうううという音と、そこからあふれ出す光には瞬間、心、弛緩しました。さながら in the sky。衆生救済の本願を感じました、アーメン。
まあ地上が好きなのが一番なんですけどね。

*1:坂本真綾が言ってた