アイドルマスター 伊織に捧げるバラード

アイドルマスター 伊織に捧げるバラード

歌やダンスで自分を伝えよう
アイドルマスターL4U! 6月の配信曲“ i ”

iという曲の歌もダンスも大好きだし、このフレーズも好きだけど、一方で、歌や踊りだけがアイドルではないってこと、忘れないでー! (忘れないでー!) 今日のゴナゴトみたいなポエムも、愛ラブSMAP!電撃キッズ隊みたいなバラエティも、アイドルマスターゼノグラシアみたいなアニメも、ゲーム中でのコミュニケーションも、アイドルが見せるすべてがアイドルなの。全部。それらを見て笑う人も泣く人も、感情が湧き上がるすべての人がファンなの。全部。
そういうことを思わせる作者のあっぷP(あっぷ氏とも)だよ。どう考えてもおかしな発想でも、丁寧に文句のつけようのない完成度(表情のシンクロなど)で実現するから、動画を問わず、なんていうか、絶賛用語を使うと「愛を感じる」。いやまあ明らかにそれほど力を入れていない動画もあるんだけど無意識に無視するべき。
さてそれで、あっぷPの作る動画というのは、アイドルをCMやお笑いなど映像の種類を問わず丁寧に組み合わせて楽しいものが多くて、新作がアップロードされるたびゲヘラゲヘラと笑っていた。
それが先月、伊織に捧げるバラードという動画がアップロードされて、これはタイトルから自明なように、海援隊母に捧げるバラードと伊織を組み合わせたもの。
突如の音楽ものだしフォークだしどんな動画になるのか想像できないなーと思って見たんだけど、今までにダカラのCMとかMr. BATERとかギャグマンガ日和とかと組み合わせた可笑しい作品を作っているPだからか、素材とアイドルとの組み合わせ方に余計な遠慮がなくて、それでいてひたすら丁寧に母に捧げるバラードにあるべき表情としぐさと口の動きを繋ぎ合わせているから、母そのものであるかのように思える人間味たっぷりの伊織がそこにはいて、思わず「かーちゃん……」と呟きながら見ていて、そしてセリフパートのクライマックスに差し掛かると、突き放すのと包み込むのとを同時に行うような説明しがたいながらも確かに感じる伊織の母なる愛が「死ね」の一言に集約されて、戦慄が走り、いまもまだ走り続けている。
でもなー、真だったらもっとよかったのに!! とか何も考えてない欲求を文章にしておわり。