PowerUp Forever

ダッシュボードになってLIVEアーケードに少し気づきにくくなったこと、年末で興味を惹くゲームがいっぱいあること、同時配信のメテオスウォーズにネームバリューがあっておもしろそうなこと、といった想像上の数々の理由によってかよらずか、初日終了時にノーマルモードのランキングに100人くらいしか登録されていなくて、あーこのゲームについておれが何も書かなかったらこの先誰にも触れられることのないタイトルなのだろうなーと思うと、無視できなくなってしまった。書くぞー。数時間我を忘れるくらいには楽しかったのだし。
フィールドが無制限に広い全方位シューティングなんだけど、ゲーム画面サイズが16:9なので、しばらく遊んでいると、基本的に横移動をすべきだと気づいた。横移動をしていれば、自機に向かう敵の相対速度が速くなる前方の視野を縦移動の場合よりも広く取れるからだ。画面が横長だからね。
ここで、全方位シューティングなのに横移動が明確に最適となるのって全方位シューティングなのだろうか、全方位シューティング横ムービングなのではないだろうかという疑問が沸いたけど、ゲームを遊んでいるはずがジャンル名へと思いがそれてるなーと思ったので振り払った。
画面に目を向けてなおしてみると、オーラみたいなものが歪んで波打ったりする光のエフェクトが目立っていたので、全方位シューティングでもあり炸裂する光と音が気持ちいいジオメトリウォーズ2が自然と意識にのぼった。しかしジオメトリウォーズ2と違って、PowerUp Foreverのエフェクトには意味があった。生物のような形の敵の周りに光が漏れ、それが揺らめいたりする様は、熱を探知する生物の視点でが宇宙を飛び回っているようだと想像できた。加えて、レーザー、ガーディアンという意味ありげな名詞がゲーム中に存在することもあって、どうやらこのゲームには舞台になっている世界があるようだと感じた。エイリアンがガーディアンをレーザーで撃つことが成り立つような文化的物理的性質のある世界。
おそらく設定は作っていないような気がするのに、そうやって漠然と世界があるなあと感じてしまうのは、世界に生きている人が作って、そういう人が遊んでいるから、自然なことだろうと思う。用語やゲーム体験がひとつ知識とつながってしまえば、そこから世界の存在が想像される。そんな感じに、どうやら存在するっぽいかもしれないようだと想像されるくらいなだけの世界は、パッケージに描かれたイメージイラストや説明書のはじめに書かれたポエムくらいで薄っぺらく表現されると収まりがすごくいいはずだ。シューティングっぽいぞ。だけどLIVEアーケードだったので収まらなかったなー。
あと、PowerUp Foreverというタイトルなのにパワーアップが二段階くらいしかできないので笑った。パワーアップができるフォーエバー続くゲームですという意味だったらしい。
みんなまとめてアイドルマスター