twitter小説

違うものになろうとしていると、その試みは幾分かは成功するので、違うものですよねと言われる機会に恵まれるが、違うものなので正しくない!と思ってしまう。このジレンマにより陽電子頭脳がショートする。鋼鉄都市に血の雨が降る。卒業式に桜ノ雨がフルで流れる。アメージング! 挨拶もそこそこに、おきてると顔を両手で覆って中指と薬指の間から見開いた目を覗かせながらうめきたくなるので寝ようかな。12時にはねる。──どれくらい眠っていたのだろう。再起動した私が目にしたのは、見る影もなく瓦解したtwitterの残骸の山と、その頂でひとり静かにつぶやき続ける @kaminagi の姿だった。「ヨーロッパ人たちは、巨人、大砲、卵焼きで、あなたたちのくにをつぎつぎと植民地化したのよ。マリンクロノメーターなんてなかったの」「ほんとーのことはもうはなせないー♪」涙が二時半のほほを流れた。うるさかったカラス避け高周波が最近聞こえなくなったのでおれはカラスじゃなくなった。282おれ月もの工数をかけた人生サービスが現実1.0なのでもうだめだ。九字を口ずさみながら十字を切っている 。