The Bigs 2 や 'Splosion Man

TheBigs2のアクティブターボやビッグブラストが良いものだと感じることで、サビ付いて鈍くなりすぎて集中することもかなわない自分を知る。これらの、操作している選手が集中していることを示す能力アップや画面効果によって、私はつられて集中している気分になり、その体験の目新しさに気づく。打球の飛び方やモーションの種類はあまり多くなく、多く試合をこなしても実際のメジャーリーグとは似ても似つかない個人成績になるゲームで、シミュレーター的側面は一切持たないが、心境と言う点では、野球を見ているかやっているときにおそらく近づけられていると感じるゲーム。普通の(←普通で済ます)野球ゲームに、試合の明暗を分ける場面でメジャーリーガーが集中して打てば打球が照明を砕き、集中して投げれば輝くエフェクトが糸を引くという感覚的事実を付加することで、雰囲気がもっともらしくなっている。普通で済ませたくらいなので、すばらしいとは言わないし、だけどおれは大好き、と結んだりもしないけど、作られようとしたゲームが作られているように思えるのは幸せなことだ。完璧ではある。
完璧といえば、'Splosion Manもやったけど、非の打ち所がなさそうなことが遊ぶ前からわかってしまうゲームだった。トレーラーを見ればわかる、主人公が爆発する2Dアクションゲーム。プラットフォーマー。使うボタンはひとつ。爆発すれば上にとび、爆発すれば横にとび、爆発すれば相手は死ぬ。始めて遊んだとき、もう知っていた。オッカムの剃刀にそぎ落とされたゲームを語る言葉はない。おもしろいとは思う。あと、結構難しいので死にまくる。でもね、'Splosion Man は涙を見せないよ。どんなに泣いてもすぐに蒸発してしまうから。