阿修羅文庫

REROさんのところで、「阿修羅ガール」と「世界は密室でできている。」が文庫化という情報を発見した。「〜できている。」は読んだけど、「〜ガール」は未読なので買おう。次は「山ん中の獅見朋成雄」を文庫化してほしいぜ。

ところで

おれは舞城の著作では「好き好き大好き超愛してる」が一番好きだ。いくつもの作中作で描かれるまっすぐな愛、愛、また愛。これぞまさにゼロ年代の恋愛小説だ。
っていうのは嘘で、おれが好きなのは「ピコーン」だ。このフェラチオ→・・・→ああ頼む純文学ミステリこそが舞城の真骨頂。フェラ好きは必見の名作。
それも嘘で、おれが好きなのは「我が家のトトロ」。トトロを、ありえないくらい凄い友達と定義した上で、猫のレスカをトトロと同一視してしまう千秋やりえを通して何かすごいもの(←適当)を表現している気がする小説。
それもまた嘘で、おれが好きなのは「みんな元気。」。いきなり一行目から、空中に浮いている姉の描写で始まったかと思えば、空を飛ぶ一家が家に侵入してきて、無理矢理家族を交換させられる。これはすげー話だぞと思って読み始めてみて、それでもやっぱり最後は舞城らしい暖かい終わり方になっていたので、ああ舞城、やっぱりおまえは舞城だという感じ。
それもまたまた嘘で、おれが好きなのは「二郎」。二郎が神をぶん殴って、神の頭が取れて、いい匂いのする神の体の中に二郎が入る。みたいなマンガ。二郎最高。
もちろんそれも嘘で、おれが好きなのは「バット男」。弱い男の哀愁が心地よい小説だ。
なんちゃって!それも嘘で、おれが好きなのは「煙か土か食い物」。ドライブ感、スピード感が圧倒的で、グングン引きこまれる。読んでいてこんなに気持ちがいい小説はほかにはない。

嘘はいくらでもつける

おれが本当に好きなのは・・・・・まあ、ここまで読んだなら自ずと解かりそうなのであえて書かない。