筆下ろし

せっかく非モテらしく爪が一センチほどまで伸びたのに、ギロッティーン的な爪ちょんぱであっさりと処刑してしまっては勿体ないと思って、五百ミクロン間隔で爪を縦に切り込みを入れていくという拷問を行ったところ、すだれのような風貌と硬めの筆先のような触感が素敵な次世代型の爪が完成。みなさんもマニキュア塗ったり絵を描くくらいなら、いっそ刻んではいかがですかね。というような日記を書くしかない日常を送っていたところ、人筆書きというのを思いついた。上半身を細長く刻んだ人間を筆とし、滴る血と脳と髄液を墨として書を成す(ちなみに、髪を筆にするタイプの人筆は世界中でさんざん既出なので、人筆の毛を剃ることでそいつらとの差別化を図る)。まあそんなね、いわゆる芸術ですよ。どんなエロもグロも反社会的なことも芸術ですのひとことが免罪符。