Boy's Surface

姿形なんてどうでもいいよと冒頭に書かれているにもかかわらず、レフラー球の青さだけが作中でたびたび言及されるのは、Boy's Surface を直訳すると『青』年の表面だからに違いありません。こやつはふざけているのです。それだけならただのダジャレだねうふ、と微笑を浮かべるに留まりますが、この作品は、簡単に言って、Self-Reference ENGINE がそうであったように、ある数学的論理によって、文章が文章自身を生成しているという話です。
なのでこれは、数学的論理さんが、
「Boy's Surface を直訳すると『青』年の表面だから、青色だってことにしていいんじゃね?」
とボケた! というネタかと思われます。
とすると、Self-Reference ENGINE の A to Z Theory にも通じるおもしろさです。厳密な論理として描かれているのに、明らかに人を小ばかにしてふざけている。論理に人格が感じられて大好きです。いいぞいいぞもっとやれーという感じです。

追記

idea:6787idea:16077 によって Boy's Surfaceキーワードリンクされません。→しなもんのド畜生さま。

S-Fマガジン 2007年 09月号 [雑誌]

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