輝くもの天より堕ち

四連人間砲台

凄惨! 幼女虐待死! の報を聞きつけ現場に直行した僕は、ズタズタになった幼女の姿を見た途端、哀れみや悲しみや幼女を救えなかったくやしさや犯人への怒りなどがいっぺんに押し寄せてきて、涙をこらえ切れずにうなだれていたが、しばらくして、よく話を聞いてみると、不可思議な宇宙パワーによって僕のメガネが色眼鏡となっていたことが判明した。外して見てみると、幼女だと思っていたものはグロテスクな異星人だった。も、ももも、もちろん、幼女の正体によって虐待死という事実は倫理的にも法的にもなんら変わることはないが、ただ、「よかった。犠牲になった幼女はいないんだ……」と安心する気持ちを僕は抑えられなかった。ああ僕はなんて愚かな人間なんだろう……。
みたいな話だった。おもしろい。
あと、プリンス・パオが若くて強くて正しくてかっこよくて王位継承者で、彼のヒーローっぷりに惚れ惚れした。