山ん中の獅見朋成雄


山ん中の獅見朋成雄


山ん中の獅見朋成雄

読み始めは欠陥住宅の床に置かれたビーダマになったような気分だった。すごい傾いてるフォントだったから、読んでるとフォントに合わせて顔を傾けてしまってそのうちにつられて体も傾いてしばらくすると耐え切れずに倒れてそのまま転がってゴロゴロゴロゴロ……ってなった。
内容は、少年誌のラブコメじゃないんだからそんなに裸の美少女だらけだったら冷静に仕事したりヒトボンやったりしてられないだろうよなんて思ったけど、よくよく考えてみれば成雄は鬣を去勢されていたわけだから、それによって萎えチンフォーエバーになっていたってことなんだな。まさかあの去勢に文字通り去勢の効果があったとはなあという感じでもあるけど、ということはあの鬣は本当に闘争本能とか性欲といった男性性の象徴として受け継がれた鬣で、男にだけしか生えず、それを失えば獅見朋家の人間ではなくなるっていうものだったってことだ。