スローターハウス5
タイタンの幼女といい、時間を飛び回ることを当たり前のように受け入れている主人公ってのは心地良い。過去今未来をすべて知っている生活。それは特別なことのように思えるけど、実は日常と何も変わらないのかもしれない。過去も未来も想像のできる落ち着いた生活を送っていれば、知ることによって決定的に変わってしまうことがらなんて、過去にも未来にもどこにもない。なにを知っても関係なく、普通に生きるよ。変わらず。
あーあと、他人の死ぬタイミングが解かってるってのは爆笑。こいつがネチネチインターネッターになったら『死ねばいいのに』発言どころではすまない。『○月×日に死ぬのに』だ。すげえ怖い。呪われてる感じ。そして本当にその日に死ぬ。
スローターハウス5 (ハヤカワ文庫SF ウ 4-3) (ハヤカワ文庫 SF 302)
- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,和田誠,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/12/31
- メディア: 文庫
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