夜は短し歩けよ乙女
一章を読んだときにちょっと感想を書いて以降放っておいていてたんだけど、携帯ゲームの世界樹の迷宮と据え置きゲームのギアーズオブウォーに追われて読書する暇もないので、一章を忘れていない今のうちに読んでしまおうと続きを読み始めたらら、あまりに面白くて居ても立ってもいられずに最後までずっと中腰で読んでしまった。一章の段階では、女性視点がバシバシ入ってくるという特徴はあってもまだ太陽の塔や四畳半神話大系のような非モテユーモア的おもしろさの小説だという印象が強かったんだけど、読んでいくと三章が、学園祭が、んまあ衝撃。ゲリラ的に連続上演される演劇と森見登見彦らしい素朴で滑稽な恋愛模様とが、学園祭を錯交し続ける事務局員や韋駄天コタツや象の尻の女や主人公や黒髪の乙女などの面々が最後に一堂に会した、演劇の最終幕の舞台で運命的に繋がって大団円のハッピーエンド、という話でねえ、これがまあ途轍もない天才的な傑作だったんですよ、この一文あらすじからは伝わってないと思いますが。あと、ものすごい絵が浮かぶので、おれが思うに映画化されっぞぉ。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 単行本
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