Defense Grid

青い光に包まれる夢を見た。目覚めると「機械仕掛けのプロメテウスがエイリアンに火をもたらそうといている。すすめ、ワクワク! Xbox360」という言葉を記憶していた。かっこよかったものの、意味がわからなかったのでたいして気にも留めないまま一日を過ごし、眠りに落ちると、また青い光が私を包んだ。目覚めると「こんにちは、青い光を放つものです。パワーコアといいます。宇宙からやってきたエイリアンのロボットたちが私(パワーコア)を持ち去ろうとしています。砲台を立てて守ってください。Defense Grid は XboxLiveArcade で絶賛配信中です。すすめ、ワクワク! Xbox360」という言葉を記憶していた。なるほど、夢広告だったか! と気づいた。おもしろかったので買った。ゲームもおもしろかった。しかしいくら「すすめ、ワクワク! Xbox360」がついているとはいえ、初日のバージョンで広告だと気づくのは無理があるだろうよ。一方の二日目も夢らしからぬ過ぎた説明量なので現実でやれといいたくなる。この分野もまだ発展途上と言うことだろうな。がんばってくれたまえ。

余談:ドミナリアと地球の為替レート確定


反応

読む日記もはてなブックマークのお気に入りユーザーも自分が好きに決めているものだから、はてなブックマークのお気に入りページで、読んでいる日記の新しいエントリーが盛況になっているのを見つけた場合、それを自分は好くはずだと予想が立てられる。また、はてなRSSはてなブックマークも公開設定にしているので、自分がそのエントリーを(おそらく)好く人間だ、と公開しているとも言える。
興味を持っている人が多くブックマークしているわけだから、多くの場合はそのエントリーに対するラブプラス効果*1が働くんだけど、ごく低い確率で、それが反感を覚える苛烈な主張だった場合には、自分のとって楽しいインターネットが瞬間的にnot(自分にとって楽しいインターネット)に転覆したような印象を受ける。文章を書いた人、主張に賛同もしくは無言でブックマークした人、全員が敵に見える。転覆したインターネットから零れ落ちたおれは放っておけばずぶずぶ沼に飲み込まれていくので、自力で這い上がるしかない。

さて、上記のエントリー(追記分のエントリーは基本的には含まない)が個人的に過去最高タイくらいのお気に入りユーザーヒット率で、お気に入り以外でも知っている人が多くブックマークしていて、かつ、反感を抱いたエントリーなので、これには反応するしかない。人の主張は人のものだけど、自分の主張は自分のものだ。飲み込まれるような事態は避けたい。読んでいて思ったことを書く。怒りで週末がつぶれてしまい、これをひきずるのも嫌なので、上記エントリーに賛同していないことだけ表明できていればいい。なので、GonbeNanashinoさんには失礼な反応になるのかもしれないけど、必ずしも当該エントリーの記述に対応したことを書けてはいないし、喧嘩腰に書いてもいない。

  • パラダイムシフトはこじつけだし既存の言葉そのまんまでもあるしで、おれもだめだと思うけど、ゲシュタルトモードは、意味的にも(念のため調べた)外れておらず、聞いたことはあるというくらいの距離感の言葉を使った、語感の良い造語なので、よくできているものだと思う
  • コンピューターゲームとデジタルアートとの線引きはそもそも求めない
  • ゼノサーガのストーリーが好き
  • 必要性、代替不可能性、という観点ではゲームを見ていない
  • 自分がおぼろげに抱く理想的なゲームとの近さで個々のゲームを評価するよりは、個々のゲームを開発者の敷いたレールの上にのって遊ぶように自分の態度を取りたいし、自分の感覚としては、その上で感想は抱いている
  • エロゲーと国産の据え置き用RPGは死ねということなら、おれはどちらも好きなので、生きろ! と思う
  • ゲームには小さい頃から触れているので、数ある娯楽の中でゲームが一番始めるのに動機がいらない。コントローラをポチポチ押す必要があるので、数ある娯楽の中でゲームが一番眠くならない。ゲームという土俵に物語や飲酒やコミュニケーションや戦争やスポーツや独自の体感などいろいろあがってくるといい

*1:「草食系男子」「婚活ブーム」に続く、第3弾のムーブメント

Shadow Complex

仏の顔も三度までとはいうが、おれは仏ではないし、かといって阿修羅でも阿修羅ガールでもアシュラマンでもあしゅら男爵でもアーシュラ・K・ル=グウィンでもないので、顔は三つもない。したがって三度も許せない。信頼感の話であって、Chair Entertainment は Under Tow に続いて Shadow Complex でもリーダーボード(オンラインランキング)閲覧時にフリーズする不具合をおもしろいゲームに残した。ル=グウィンの怒り面がユタ州を向いている。おれの仏頂面は変わらずゲーム画面を向いている。
2Dで遊ぶゲームをUE3で作るという手法は、視点移動を考えなくて良いので少ないリソースで見栄えのよい空間を作れるし、ゲームプレイとしても単に2Dのゲームとして扱われるだけなので、パッケージのゲーム顔負けの感覚(えがきれいです たのしいです)をプレイヤーに安価に提供できる。おれも(えがきれいです たのしいです)と思いながら遊んでいる。
しかし、やはり、リーダーボード閲覧というメニューからほんの数ストロークで頻繁に利用される画面でのフリーズが丸二年 Chair Entertainment に残っている(前作 UnderTow は二年前)不信感で、興奮の波が引き、沸々と怒りがわいてくるのも事実。なんとも複雑。笑いながら怒る人。静かな海と楽しい後悔。
相反する感情と思われたが、整理すると、

  • Chair Entertainment が信頼できない。
  • Shadow Complex が楽しい。

だったので、Shadow Complex に向き合っている分には何も問題が無かった。あと、リーダーボード閲覧時のフリーズもさきほどのアップデートでおそらくなおった。
あと、Orson Scott Card カテゴリな件については、原作がカードの『Empire』という小説だからなんだけど、邦訳されていないので存在も知らなかった。ヴァレンタイン! ヴァレンタイン!

照れ隠しメソッド

  • インターネットで最近といえば五日程度だと思いますが、任意の連続した五日間にマジコンの話題は複数含まれていると感じているので、オールタイム有効な書き出しです。オールタイムオールタイムの座を「夏への扉」から奪い取る日がくるかもしれません。
    • どうでもいいですけど、オールタイムSFというと全ての時間を移動もしくは時間的に遍在する存在のいるSFアンケートかと思えます。そう考えると「夏への扉」はたかだか冷凍睡眠ごときでオールタイムなどとはプスー。今のプスーは思わず漏れた笑い声ではなく、不穏当な発言をしたやる夫さんをやらない夫さんが後ろから刃物で刺すアスキーアートの音をイメージしています。
  • ドライアイなので、まぶしいのは辛いです。
    • どうでもいいですけど、今の「辛い」は「からい」を変換しました。
  • まったく隣の芝生は青いものです。
    • どうでもいいですけど、トラックが青いのでリラクゼーション番組として世界陸上を見ています。青色人種の方の出場も期待したいところです。また、青い花はタイトルに青が含まれることとは関係なく見ています。

ゲームについて

最近マジコンの話題を良く見かけますが、マジコンの話題はまぶしいです。具体的に言うと、怒りをあらわにする人がまぶしいです。
楽しさや気持ちよさなど幸福に類する感覚を得る対価として、また、そういった感覚を与えてくれる人への報酬として、金銭を払っているのなら、金銭を払わないのが不当だと思えることを想像できますが、私は、全タイトルの中から相対的におもしろそうなゲームに、金銭を払ったという重みを加えることでやっと遊び始めることができているという感覚なので、無料でゲームを遊ぶ人もそれに怒る人も、第一にゲームを遊びたいと感じている、すなわち好いているように思えるので、まぶしいです。私の人生のリソースを多く費やしている対象を、私より好いている人をまぶしいと言わずに、何をまぶしいというのでしょうか。
ただし私は、ゲームを遊んでいる時間は長いので、タイトルごとの優劣、タイトル内の要素の優劣などを含んだ感想を抱くことはできており、それらの感想は正規化され、幸福とは切り離された感想が最高から最低まで分布します。なので、ゲームがつまらないと思っているわけではありません。感情の基準が低い位置にあるというだけです。
また、ゲーム一般について、「ゲームをした」の六文字でさえ少しまぶしいので、ゲームを遊ぶ皆様におかれましては、幸福ではないことを感じさせて、どんよりと靄のかかったような雰囲気にしていただけると、光は散乱します。幸福の度合いに限らず「ゲームが好き」レーザーには焼かれます。
まぶしいものは良いものだと思います。

Trials HD

InfernoII もう無理! なんでこんな中空の坂をバイクで上ろうとしているんだろうおれは。よくあるクソ熱い夏の一日によくあるゲーム中のストレスで「コロスコロスコロス……」とさっきまでつぶやいていた。僕達は登り続ける、長い長い(バイクでも登れない)坂道を……。エンドレス。まったく痛みを感じないのはおそろしいことだよ。転んだら痛いからとか転んで痛いからというやらない理由が存在しないので、同じ坂に2000回くらい漫然と飛び乗っては墜落することになっている。何よりも強いことで知られる生きようという意志がないので、ひたすら落っこちて死んでしまう。もう無理だろう。飛び立てる羽がほしい。この背中に鳥のように白い翼付けてください。しかし受け取った蝋の羽は部屋が暑いので手の中ですでに溶けていた。夏ってる((c)BaseBallBear)。

画面右の坂を越えて画面右奥のパイプに飛び乗らなければなりませんエクストリーム。このスクリーンショットは上位のリプレイから取ったものなので、私は0ミス39秒でここまではこれません。20ミス5分くらいかかります。

1/1,000,000,000のキス(紫色のクオリア所収)

140ページでライトノベル年齢時代をふりかえって25歳が談笑したとき、お話のスケールがライトノベル場所とライトノベル年齢から開放されることを感じられて、そろそろ本を閉じようかなあと思っていた心が引きとめられた。
295ページで折り重なる平行世界の自分たちを貫くひとつのものが視覚的なイメージを伴って提示されたとき、私の手の中で折り重なる295ページもまた貫かれ、繋げられた。
終わりよければ、終わりよし。よい終わりだった。
それ以外については、論理的に考える能力に長けていない女子中高生の視点で、空間と時間と平行世界を行き来するお話である以上もっともらしいとも言えるんだけど、本やWikipediaの受け売りのような物理の話があらわれるのが気になった。そういったものに現実とのつながりを感じてしまって楽しくなかった。私はおまえらの世界に光やシュレディンガーの猫量子コンピューターが存在するなんて認識してなかったよ。しかもそれらは、空間と時間と平行世界とを行き来するとんでもない現象の説明としてももちろん不足しているので、ただのたとえ話にしかすぎなかった。それならば、私には要らなかった。量子力学は物語の敵だよ。世界が平行するとすぐに顔を出す。出せばもう無視することはできない。全身を見たくなる。顔を出させてはいけない。いっそ、うえお理論です、のひとことでは済ませられないものだろうか。不足した説明は物足りないけど、ブラックボックスで説明されたらそういうものだと思うしかないもの。
という気持ちもあるけど、そうもいってられなくて

「そう、あたしは量子コンピューター! 量子の性質を使って、無限の世界の無限のあたしで思考し計算できる存在! まさしく量子コンピューター脳!」
p232

がおもしろかったので、量子力学は必要だった。今、説明が熱い。

紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)