さようならさようなら! いままで魚をありがとう!!

地球上でのラブストーリーだと言えば、ほかのシリーズと比べてスケールが小さく聞こえるけど、これは、前三作でアホみたいな論理の舞空術を身につけたり、数年にわたって宇宙中を飛びまわったりした経験を持つ主人公の地球上でのラブストーリーなわけで、すでにキャラクター自体がスラップスティックSFであり、舞台が地球に限定されていてもあんまり違和感や物足りなさは感じなかった。むしろ、舞台や登場人物やストーリーが限定されている分、宇宙クリケット大戦争のような支離滅裂な部分がなくて読みやすいという印象だった。

さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)

さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)